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 余剰生活費(生活余裕費) (07.11.16)

先日の基礎生活費のコラムであらかた書いてしまったのですが、同コラムで余剰生活費のことは次のコラムでと予告済みですので、ちょっとだけご説明します。

≪余剰生活費≫

ごく普通の生活に最低限必要な出費である基礎生活費に対して、生活や人生を豊かにするために行う出費。外食などの食費、より快適な住まいの住居費、子供への習い事や塾・予備校など教育費、趣味や旅行などの余暇費、ブランド品などの衣料雑貨費など。

基礎生活費は、自分の裁量に限度がありますが、余剰生活費は、どのように使うかある程度自分の裁量で行うことができます。

この部分は、人それぞれの考えや好みなどにより、出費内容は大きく異なり、趣味にそのほとんどをつぎ込んでしまう方、親は一切の余剰費は使わず子供につぎ込む方など、ある一部の出費は大きいが逆に一部の出費はほとんどないということもあります。

家の購入という点から考えてみますと、この余剰生活費からどの程度の金額を住居費に回すのか。いや、家より車の方が大事だよ、教育費に使いたいから家にはあまり使いたくないということもあるでしょうし、けして間違ってはいません。

よくご相談者の方にお話しするのが、最低限の住まいは必要であり、その住居費はかかります。しかし、家が人生・生活の全てではなく、一番大事なものでもなく、あくまでも快適な生活(私はニコニコ暮らせるかと表現します)をするためのベース・道具でしかないということ。だから、余剰生活費のほとんどを住居費に回して、ここまでの金額は買えますよ、問題ありませんよという従来の不動産営業の手法には懐疑的です。

家が趣味を兼ねるという人もいます。庭いじり(今風ならガーデニング)、休日は家でのんびりする(読書、音楽、映画など)人なら、趣味の余暇費を住居費に回してもいいかもしれません。また、こういう家(街を一望できる眺望とか)を持つことが夢だったという場合も夢を実現するという人生への付加価値に繋がるからいいのでしょう。

また、時間を買うという発想で、駅に近い家、勤務先に近い家のために余剰生活費を住居費へと回すのもありだと思います。

このように何か自分たちの思うところに転嫁できるなら、その他のことよりもより有効に使えるのなら、余剰生活費を住居費へと回してもいいでしょう。

しかし、何の理由もなく、ただ買えるからと、もしくは、良いのは良いと思うからと必要以上の過剰設備などと、やみくもに住居費へと回すのはいかがなものかと思います。

この余剰生活費では、将来への貯蓄(老後・教育)も考えていかなければなりません。近い将来に必要になりそうな教育資金で基本生活費で賄えない部分は、余剰生活費から貯蓄する。老後に向けては、積み立てタイプの貯蓄のほか、老後に向けて耐久性のよい住宅へと出費するというのも一つの選択になります。

以前の不動産購入では家を持つということが、多くの人の目標でもあったかと思われ、住居費へと回すケースも多かったですが、多様化した現代では、家への執着心も薄くなり、家以外で生活や人生のプラスアルファを求めることができるようになりました。

自分たちにとって、どういう余剰生活費の使い方が良いのか、家を購入する前に一度よくお考えになってください。でも、無理に使い道を作らなくてもいいんですよ。無いなら貯蓄して、使い道が出た時に使えばいいのですから。お金は死んでも持っていけないとはいいますが、あって困るものではないです。

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