先日の新聞報道に“2×4住宅の火災保険料取り過ぎ”という記事が掲載されました。
昔から“入りにくいのは生命保険、出しにくにのは損害保険”と言われ、最近の保険金不払い問題で、保険会社各社とも、言葉通りであったということが証明され、印象付けられました。
今回の火災保険料についても、その印象から保険会社を叩く記事を書けばと、ブームに乗っかるような感じで書かれました。確かに、書かれたような保険料の取り過ぎはあったでしょうから、記事の基本はいいのでしょうが、ちょっとオーバーに見出しや記事が書かれ、一般の方に、誤解と混同を与えています。
この記事を読んだ方に、情報の訂正して欲しいことは、
誤:2×4住宅は割安な保険料
正:省令準耐火の建物は割安な保険料
です。
以下に記事を紹介します。
≪朝日新聞:12月10日≫
「2×4」住宅で火災保険料取り過ぎ 大手損保5社
耐火ボードを取り付けるなどして燃えにくくした「ツーバイフォー(2×4)住宅」なのに、旧来の木造工法を前提にした割高な火災保険料を取る事例が損害保険各社で相次いでいたことが朝日新聞の調べでわかった。東京海上日動火災や三井住友海上火災、あいおいなど大手損保5社すべてで、適正な保険料の倍近い額を取っていたことが確認された。ただ、各社が把握する件数は氷山の一角にすぎず、全体では2万件以上にのぼるとの推計もある。
損保各社は昨年来、「不払い」問題で社会的非難を浴びたが、「取り過ぎ」事例が発覚したことで、改めて顧客軽視の体質が業界全体にしみついていることが浮き彫りになった。
2×4住宅は、旧来の木造工法より耐火性があるため、大手損保各社は99年、政府の認可を経て保険料率を改定し、一般の木造住宅より3〜6割ほど保険料を安くした。
ところが、改定後も、多くの2×4住宅で、割高の保険料が徴収されていた。契約が長期に及べば1件当たり数十万円を払い過ぎることもある。
朝日新聞の取材に対し、大手5社の広報担当者はいずれも過去に取り過ぎた保険料を顧客に返還したことがあると認めた。日本興亜では05年度に6件の苦情を受けて調べたところ、いずれも保険料を取り過ぎていた。
損保ジャパンも01年以降、顧客の指摘で5件の取り過ぎが発覚した。同社幹部は「5件だけとは考えていない。契約更改時の文書などで顧客に再度確認をしたい」と話した。
取り過ぎが何件あるかは各社ともつかみ切れていない。いずれのデータベースも2×4住宅を検索する項目がない上、契約時に2×4かどうか確認していないことが多いからだ。100万件を超える木造住宅の火災保険契約の中から2×4だけ抜き出すには、一つひとつ顧客に問い合わせるしかなく、「事実上不可能に近い」(ある損保の広報)。このため各社は「取り過ぎの額がわかった時点で返済する」という姿勢だ。
国土交通省住宅局の統計によると、05年度までの12年間に約97万戸の2×4住宅が建てられた。大手損保の1社がこのデータと自社のシェア(約20%)をもとに推計したところ、同社だけで約4000件も取り過ぎている可能性があるという。同社の推計を業界全体に当てはめると、2万件を超える計算となる。
各社は「割安な保険料率を適用するには、加入者側が申告する必要があるが、保険代理店側の説明も不十分だったようだ。損保としても反省しており、結果として保険料を取り過ぎたことは遺憾だ」と話している。
保険業法では、保険商品を勧誘する際「契約者らに重要な事項を説明しない行為」を禁じている。今回の取り過ぎは、この規定に反しないと各社は見ているが、一部の代理店からは「保険料が半額近くも減るのだから、重要事項に当たると考えるべきだ」と損保本体を批判する声も上がっている。
−−ここまで
ポイントは、“耐火ボードを取り付けるなどして燃えにくくした「ツーバイフォー(2×4)住宅」”であって、ツーバイフォー(2×4)住宅=燃えにくい=省令準耐火=割安な保険料適用ではないこと。
あくまでも“燃えにくくした2×4住宅”というところが重要です。
この記事の中で“省令準耐火”であることが条件で、全ての2×4住宅が対象にはならないと但し書きがないことが残念です。
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