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2.住宅ローン情報

疾病保障付き住宅ローン検証  (06.10.06)


 単純回路の私の頭では、この疾病保障付き住宅ローンが、医療保険を別に入るより、得するのか損するのか、どちらで入った方が良いのか、ひとつひとつ分解して考えてみないと、判断がつきません。

 基本的には、どの業界でも、餅は餅屋、専門的に扱っている方が、総合的に扱うよりも、優れているのではという認識を持っており、また、状況や立場から、専門外まで手を伸ばし、収益をあげようとする利益優先の意識が出てくるのが好きではありません。

 保険は保険、住宅ローンは住宅ローン、貯蓄は貯蓄というように、それぞれの専門分野に注力した姿勢の会社の方が好き。

 住宅業界でも、仲介に、不動産売買に、建築になどと本来の専門分野から離れ、ひとつのお客さまから何でも仕事を請けてしまえという体質がありますが、建築のプロが不動産、不動産のプロが建築までもと担当するより、各専門家が連携して、それぞれの役割を全うする方が、お客さまにとって良いはずです。

 話を本題に戻しまして、私の好き嫌いはお客さまへのご提案には関係ありません。

 保険と住宅ローンが一体となって、それぞれを組み合わせるよりも優れているのであれば、それが良いとなります。実際に検証してみましょう。

 ≪基本条件≫

  加入35歳、日額5,000円の保険金支払い、保険期間35年

   ↓

  A:東京三菱UFJ銀行 ビッグ&セブン 金利3%
   借入金額4,000万円 → 返済 153,940円/月 → 5,131円/日

  B:あいおい損害保険 メディカルV 終身払い

 ◇総支払い保険料(35年)

  A:1,696,200円(月215円〜3,796円、5年毎に見直し、残高や年齢によって)
  B:1,209,600円(2,880円一定)

 ◇対象疾病

  A:三大疾病+4つの生活習慣病
  B:病気、ケガ

 ◇支払い内容

  A:業務従事不可期間が30日を超えたら、31日目分よりローン支払い額を保障
  B:日帰り入院から保障

 ◇疾病長期化への対応

  A:業務従事不可期間が1年と30日を超えたら、ローン残高ゼロ
  B:三大疾病は入院日数制限なし、その他は60日/回、通算1,095日が限度

 ≪検証≫

 ・Bは入院保険金の日額が画一的だが、Aはローン残高に応じてのため、
  借入金額が少ない人は、保険料支払いが少なくすることが可能
  Bだと、支払い保険料と支払われる保険金が両方多くなる

 ・Bは対象疾病が幅広いが、Aは疾病が限定される。
  ケガやその他の病気に対して、別途保険などの検討が必要。

 ・Aは、長期化した疾病には強さもあるが、短期的な保障は貯蓄で対応要
  超長期化した場合、残高ゼロになるが、死亡や高度障害時には、
  団信保険でも対応になるので、保険が重複する場合もある。

 ・Aは当初の負担は少なくて済むが、年齢を重ねる毎に負担が大きくなる。
  年齢が若いうちは疾病リスクは少ないので、いきなりの加入ではなく、
  様子を見ながら、保険と家計全体から総合的に判断することが良い。

 この検証だけを見ると、医療保険は別途加入した方が良いように思われます。住宅ローン終了と同時に医療保険が切れてしまうのもどうかと考えましたので、検証は終身払いのタイプにして、住宅ローン終了後も継続が可能なようにしました。

 銀行や保険会社が、高度な知識と検証で、疾病保障付き住宅ローンを開発し、お客さまにとって良いと判断したから、取り扱いを開始し、積極的に同商品を勧めているのでしょうから、私には及びもつかないお客さまへのメリットもあるのかも知れません。

 まさか、お客さまにとって、別途加入よりも不利益になる商品を、公益性があるということで国から保護されている金融業界の各会社が勧めるわけないですよね。

 また、消費者金融の団信保険(命を担保)に関して、ニュースや新聞で取り上げられ、この団信保険は廃止の方向へ向かいそうです。

 団信保険と言えば、住宅ローンにも密接に関係します。というか、団信保険は住宅ローン固有のもので、消費者金融にも存在しているとは、この話題が取り上げられるまで知りませんでした。

 団信保険は、別途保険に加入するよりもお得と言われており、もし死亡した後、遺族に住宅ローンの支払いが残され、負担が重く圧し掛かったり、家を売却してローンの返済をすることになることを考えると、これは良いのかなと思います。

 消費者金融での団信保険は、催促の部分に問題があるのであって、団信保険そのものに問題があるのではないと思います。どんな制度でも、使う人や会社が問題なのではないでしょうか。飲酒運転の車と運転者と同じです。


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