昨日、国土交通省から2006年の公示地価が発表されました。三大都市圏の商業地が上昇に転じたのを始め、東京都では住宅地も上昇など、不動産投資や都心回帰などから、大都市圏では地価の下げ止まりから地価上昇に転じたのは、各報道の通りです。
千葉県(首都圏)で不動産業務の現場にいる感触でも、地価の値下がりから値上がりに転じたのは実感しています。これまでは、利便性が良い・環境が良いが地価安定、それ以外が下げ止まりであったのが、現在は、利便性が良い・環境が良いが値上がり、それ以外が地価安定と、総じて値上がり局面の様相を示しています。
この地価上昇傾向に、金利の先高感、消費税率アップなども加わり、この先に買いづらくなる要素が控えていることから、早めに住宅購入へ動いている方も多いと思います。
しかし、この地価上昇傾向は、これから先も続くかは疑問で、購入環境や経済情勢などの影響で、上がり下がりを繰り返す、株式相場と同じような市場になると思われます。
購入環境が悪くなれば、地価の上昇も止まり下がることも予想されますので、地価、金利、税制などの社会状況から購入を判断するのではなく、ご自身・ご家族の状況や計画から購入時期を考える方が正解です。
もし今、購入するタイミングであり、資産価値としても考えるなら、地価が高く評価されている場所を選択するのが、何かの時のために良いかもしれません。
ただ自宅としてだけ考えるなら、あまり「地名」や「地域」に囚われず、この地価・資産よりももっと大切な住まい・生活そのものを考えてみることが大事です。
各報道は、この地価上昇の公示地価結果をデフレ脱却・経済繁栄という好意的な内容になっていますが、私個人は逆に暗く受け止めています。
確かに企業や富裕層にとっては良いのかもしれませんが、個人には住宅が買いづらくなる・住まいそのもののクオリティが落ちる・住居費が高くなり家計に負担がくる・経済情勢が悪化した時に家計へ致命的な影響が出るなど、あまり良いことがない。
商業地などは良いですが、住宅地は所得などとの比較から、果たしてこの地価が良いのか疑問です。地価上昇は土地の力を強め、その分だけ、建物や不動産会社の悪さを隠してしまいますから。
最後に私が気に止めた公示地価データをお知らせします。
・利便性と環境から、浦安市、市川市、美浜区の住宅地で上昇 ・つくばエクスプレスの影響で、流山市、守谷市の住宅地で上昇 ・千葉県北西部での上昇地点は前年比4倍の226地点 ・同じエリア(例船橋)でも10%近い下落率の地点もある
公示地価は過去追いの部分があるため、現在の市場傾向はさらに拍車がかかっていると思われます。
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